IT業界でよく耳にするポートフォリオは、元々の言葉はイタリア語で、日本語に直訳すると「書類入れ」のような意味になります。それが転じて、自身の経歴や実績を簡単にまとめたプロフィール、経歴書といったものを指すようになりました。
これは主にデザイナーなどのクリエイターが自身の作品をアピールするために作成することが多いのですが、実はフリーランスのエンジニアにとっても、このポートフォリオを作成することには大きな意味があるのです。

それは対外的な意味と自分自身にとっての意味の二つがあります。まず前者についてです。エンジニアの世界は、求められたシステムやプログラムをどれだけ素早く、正確に作成できるか、すなわち実力に左右される世界になります。
それはフリーランスにとっても変わりません。むしろフリーランスは自分自身で案件を獲得する必要があるために、実力を大いに高める必要があります。
しかしそれだけではなく、その実力や実績、スキルを広くアピールする必要があります。その際にポートフォリオがあれば、自身の実績やスキルを一目で確認してもらうことができるため、案件獲得につながる確率がぐっと上昇します。

二つ目の自分自身にとっての意味は、ポートフォリオの作成に当たって自分自身の実力を分析することができるという点にあります。正式な書類ではないとはいえ、ポートフォリオは正確に、嘘をつかずに作成することが、クライアントとの信頼関係につながります。
自己分析を行うことで、自分の現状、長所や欠点を把握し、適切な行動をとれるでしょう。